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クオカの逸品 タイコバン!
「本物」って、こういうこと。 国産本わらび粉
この黒い物体は何!?私がはじめて"わらび粉100%のわらび餅"と出会ったときの感想は、これでした。 今ではもはや、夏の風物詩であるとともに、自分へのご褒美と言える特別な存在。今回のタイコバンは「国産本わらび粉」について語らせていただきます!
希少なわらび粉を100%使ったものだけが持つ
至高の香りとなめらかな喉ごし

つるるん、ぷるん。口に含んだ瞬間からのどを通っていく過程まで、上品な涼やかさを楽しめるわらび餅。きな粉や黒蜜をかけたひとくちサイズの四角いものや、あんを包んだもの、透き通るように透明で丸いもの...さまざまなかたちのものが『わらび餅』として売られていますが、今回語らせていただくのは あくまで"国産本わらび粉100%で作ったわらび餅"でございます!
いわゆる普通のわらび餅との違いは、もはや一目瞭然。うっすらと光に透けつつもその色は黒。 まるで黒曜石のような輝き、これこそがまさしくわらび粉100%の証です。
そもそもこの国産本わらび粉とは、名前の通り、山野に自生している天然のわらびの根茎に含まれるデンプンを取り出したもの。 一般的に流通しているわらび粉は大きく分けて2種類あり、わらび粉100%のものと、そこに甘藷デンプンやタピオカデンプンなど他の種類のデンプンを混ぜたものが存在します。 クオカでもお取り扱いしているブレンドタイプのわらび粉に比べると、わらび粉100%の価格はなんと6倍! これはわらび粉自体が非常に希少なものとなっているのが理由です。
わらび粉となるデンプン質の採取には、わらびの根を掘り出して粉砕し、水を加えて沈殿させる→上澄みと不純物を取り除く作業を何度も繰り返すという非常に手間のかかる精製法を用います。さらにそこから長い時間をかけて自然乾燥させ、やっと手に入るデンプン質は、わらびの根に対しわずかに5%ほど。加えてわらびの収穫手もどんどんと減っており、その希少性は高まるばかりです。
飢饉が起こったときには大切な食料として人々の命をつないだわらびの根ですが、時代が変われば、贅沢な、高級食材の一つとなっているのですね。
視覚で涼をとるのが和菓子。
つくりたてをそのまま味わう贅沢。

さて、わらび粉がいかに貴重なものか、とうとうと語らせていただきましたが、私が最もお伝えしたいのはだからこそ手作りしていただきたい!!!ということです。
今や、和菓子屋さんでさえも使用しているのはほとんどがブレンドタイプのわらび粉なのだそうで、100%のもので作っているわらび餅は非常に高価な高級和菓子の類とされています。 材料の希少さ、価格を考えれば、市場に流通する商品としては仕方のないことなのかもしれません。 ですが、「本物」にしか出せない、おいしさというものがあるのです。それを心ゆくまで体感するためには、自分で材料を得て自分で作る!これに限ります。
一番の感動ポイントは、口に含んだときの歯切れよいもっちり感と、舌の上で踊るなめらかさ、つるんとした心地よいのどごし。この「食感3大要素」はブレンドタイプのものでももちろん得ることができますが、わらび粉100%のわらび餅においては、その全ての要素が非常に高いレベルで実現されているんです。そして、かすかに鼻をぬける上品なわらびの香り。これがまた、控えめで形容しがたい香りで、あえて例えるならば森の香りとでも申しましょうか。きな粉や黒蜜をかけてもそれは消えることなく、お好みの極上こしあんを包んでも、さらに魅惑の世界が広がります。包んだもち部分と、内側のあんのなめらかバランスの妙といったら...!

わらび餅に限らず、夏の和菓子に共通して言えることですが、重要なのは素材と鮮度です。
冒頭でも申し上げたとおり、私たちクオカスタッフが「和菓子は断固手作り」と声高に(?)叫ぶもうひとつの理由はこれです。
視覚と食感の儚さで涼をとるのが和菓子の醍醐味。そのため、冷やしすぎたり、時間が経ってしまうと固くなったり舌触りが悪くなってしまうため、食べごろは本当に一時なんです。
素材も高価で繊細なわらび餅ではありますが、作り方はいたって簡単。
お鍋に水と砂糖、わらび粉を加え、焦がさないよう透明度が出るまで練れば完成です。
始めの薄茶色から透明度が高まり、強い黒色と艶の出てくる過程は見ていても楽しいもの。
ぜひご家族やお友達にもふるまって、と申し上げたいところですが、まずは作ったご本人自ら、できたてのベストな食感の瞬間を楽しんでいただきたいな、という密かな思いも持っていたりします。だって、「最初のひとくち」は作った人の特権ですから! クオカレシピでは30分ほど冷やして...とありますが、常温でも素晴らしい口どけを味わうことができますのでどちらもぜひお試しになってみてくださいね。
材料を取るのにも、作るのにも手間と時間がかかる。そういったものは次々に淘汰されていきがちな現代において、「本物」のわらび餅もまた、失われつつある伝統のひとつなのかもしれません。
そう考えると、毎年夏の始まりにわらび餅を作ることは、私にとって伝統を守るという使命でもあるような気すらしてくるのです。
その昔、京ではわらび餅売りが街中を歩いてわらび餅を売っていたのだそう。
(今でも関西地区では見かけられるとか)当時のわらび餅はどんな味だったのかな...と、影の濃い夏の日に思いを馳せてみるのもまた一興ですよ。
【書いた人:EC事業部 小川ちはる】
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