この写真は1994年12月24日のエルサレム。後ろに見えるダマスカス門をくぐると迷路のような旧市街に入り込む。そこは歴史と宗教と民族のモザイク。キリストが十字架にかけられたゴルゴダの丘、ユダヤ教の聖地嘆きの壁、アッラーを奉る石のドームが混在しているのだ。この数年前にイスラエルとパレスチナが和平を結んでおり、ほんの短い平和な時代に私は訪れることができた。だが今は血を血で洗う戦争を繰り広げている。私が賛美歌を聞いたベツレヘムも今では戦車が走り回りミサイルがぶち込まれ、罪もない市民が死んで行っている。「到底理解し難いものがそこにはある」そして「どうにもならないこともある」ということを学んだ貴重で大きな旅だった。
CEO 斎藤賢治