今回のゲスト
稲田多佳子さん
HP「caramel milk tea」にて、お菓子のこと、料理のこと、台所まわりの道具のことなど、おいしくて気ままな毎日をのんびり配信中。お菓子作りとは、子どもの頃からの長いお付き合い。経験的に知ることを重ね、ルールにとわられることなく、好きなお菓子を楽しく焼く日々。「たかこさんの粉ものお菓子」(毎日コミュニケーションズ)、「たかこ@caramel milk tea カフェのデザートとランチのレシピ」(主婦と生活社)など、著書もいろいろ。

お菓子で結ぶ甘い関係

こんにちは、稲田多佳子です。

作る楽しみ、食べる楽しみ、そして、食べてくれる誰かがいることの喜び。お菓子は私にいろいろなものをもたらしてくれました。人と人とを繋いでくれる、幸せ感に溢れたもの。それが、私にとってのお菓子作りです。

毎年毎年、新しい出会いがあります。何となく波長が合いそう、この人と仲良くなりたいな、そんな風に感じられる誰かには特に、作ったお菓子を食べてみてもらいたいと思います。昨年も心ときめく出会いがあって、お菓子が結んでくれる甘い関係に感謝しながら、たくさんのお菓子を焼きました。会話と笑顔を交わす中で、お菓子の甘やかなエッセンスをひとふり。食べてもらえる人の輪が広がること、同性異性の隔てなく好きな人との距離が縮まる実感は、心からの喜びです。

誰かを想いながら手を動かす時間、オーブンからふわりと漂う香り、焼き上がりを待つひととき、どれも全て私には温かくて、優しい気持ちになれるプロセス。そしてその先に、受け取ってくれる人の笑顔が待っている。なんて素晴らしいことでしょう。お菓子を作って来て良かったと、この頃また改めて深く思うようになり、お菓子作りと向き合う姿勢にも奥行きが増したような気がしています。

ちょっとしたお礼やお近づきの印に差し上げたい小さなお菓子は、買って来たものよりも気楽だし、それでいて「ありがとう」や「よろしくね」の気持ちもぎゅっと込められるような気がするので、何かにつけてよく焼いています。

注意して心に留めているのは、食への意識や価値観は人それぞれ、だから、押し付けにならないようにということ。近しくなりたい願いに逆行して、遠ざかるきっかけになってしまっては、寂しいですものね。手作りの贈り物、口に入るものに関しては特別配慮が必要と感じているので、自己満足に終わることのないよう、臆病になりすぎない程度の慎重さは忘れずにと、心掛けるようにしています。

お裾分けや気軽な贈り物としての私の定番は、クッキーやバターケーキなどの焼き菓子。比較的日持ちもするし、持ち運びや保存方法に気を遣わずに済むところ、何よりの大きな魅力です。おやつ的な感覚で受け取ってもらいたいから、ラッピングもごくシンプルに。OPP袋にパサッと入れて、紐やリボンでキュッと結ぶような、ラフなものばかり。差し上げる分量、以前は種類も量も欲張って焼いていた時期もあったのですが、普段のやりとりには邪魔にならない大きさとすぐに食べ切ってもらえるくらいが相手に負担がないかなぁと、この頃ではプチサイズなギフトがメインになりました。

焼きっぱなしの素朴な表情も、形やサイズを変えれば幾通りもの印象に焼き上がるし、ひとつの生地も味わいさえ違って感じられるところ、未だに面白がっている私です。だからと言う訳ではないのだけれど、収納問題に「うーん」と頭を悩ませつつ、心惹かれる型にはつい手が出てしまいます。「自分に必要なものを見つけるには、実際に試してみないとね」なんて、言い訳をつぶやいて(笑)
そんなこんなで、私のもとに集まって来た様々な型たち。今日はどの型で、どんなお菓子を、どんな風に焼こうかと、道具シェルフを眺めながら、イメージを膨らませ、心を弾ませています。


cuocaで買える濱稲田多佳子さんの本
takako cafe 2 たかこ@caramel milk teaさんのデリごはんとカフェデザートのレシピ
やさしい気持ちでつくりたい ちょっと和風の焼き菓子レシピ
おもてなしランチ会のらくちんメニューブック
たかこさんの粉ものお菓子
cuoca×chiyoda
千代田金属さんの型、すごく良かったです。火の通り方、焼き色、型離れとも、かなり優秀ですね。 下準備も、後のお手入れも簡単だし、焼き上がったお菓子もほんとに可愛くって、楽しく嬉しく快適に使っています。

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