今回のゲスト
山崎彩さん
和菓子研究家。 大学在学中、茶道を通して和菓子の美しさに感動し和菓子を学び始める。卒業後、栄養専門学校に進学し、調理師免許を取得。 現在、“優しい彩りのかわいい和菓子”をコンセプトとしたWagashi Studio Irodoriを主宰。 和菓子のおいしさ、素晴らしさを伝えるため、東京都内のいくつかの料理教室、小学校、中学校、高校にて和菓子の講師を務める。 著書に、『かんたん!和菓子レシピ』グラフ社、『季節を楽しむかわいい和菓子』学研。
山崎彩公式サイト

桜の和菓子

皆様、こんにちは。山崎彩です。
もうすぐ桜の咲く季節が訪れますね。私は、桜が大好きで、たとえばレシピ本のメニューを「バランスを気にせずに自由に決めてください」と言われたら、桜の和菓子だらけになってしまうと思う程です。私だけではなく、桜を好きな方は多いのではないでしょうか。そこで、今回は桜の和菓子をいくつかご紹介したいと思います。

まずは、桜の「ねりきり」。
ねりきりは、難しいイメージがあるようですが、実は、白こしあんと白玉粉を使って、電子レンジで手軽に作ることができます。私は小学校や中学校などに行き、子どもたちに和菓子を教える機会が多いのですが、ねりきりを教えると、皆、粘土細工のように楽しんで作っています。四季折々、様々な色や形で豊かに表現できることが魅力です。お抹茶とも合うので、おうちでもお抹茶を点ててお茶の時間を楽しんでいます。(写真①)

続いて、桜「ういろう」。
上用粉ともち粉を使い作った生地を伸ばして、大きめの桜の型で抜きます。(写真②)

白こしあんに桜の花の塩漬けを混ぜたものを餡玉にし、包みます。(写真③)桜の淡い色と薄い花びら、という桜のやわらかい雰囲気をイメージした和菓子です。こちらもお抹茶に良く合いますよ。

お抹茶は、茶筅さえあれば、おうちでもすぐにいただけますが、時々、エスプレッソカップに淹れることがあります。淹れ方は簡単です。片口の耐熱ボウルなどに抹茶を入れ(写真④)、点て、エスプレッソカップに注ぐだけなのですが、ちょうど抹茶茶椀で淹れる量とエスプレッソカップの容量が同じくらいなのです。(写真⑤)洋食器で味わうお抹茶や和菓子もまた新鮮なので、ぜひ試してみてください。

最後に、「桜もち」と「桜じょうよまんじゅう」。
道明寺の桜もちは道明寺粉を使い電子レンジで、焼き皮の桜もちは薄力粉と白玉粉を使いホットプレートで、手軽に作ることができます。 桜じょうよまんじゅうは、大和芋と上用粉を使って作ったおまんじゅうに桜の花の塩漬けをのせて蒸します。 ともに、型崩れしにくい和菓子なので、菓子器に詰めてお花見の時に持って行きたい和菓子です。(写真⑥)

桜の咲く美しい季節、桜を愛でながら、桜の香りいっぱいの和菓子を味わってはいかがでしょうか。

和菓子はどうやって作るのか想像がつかないというお話をよく耳にしますが、実は材料もとてもシンプルで作り方もそれほど難しくありません。私自身、器用ではないので、完璧な形に作るというよりも、優しい色、優しい形、優しい味を心がけて作っています。そして、和菓子を作ることによって、味わうことによって、ただ眺めていた美しい景色を身近に感じることができるような気がします。
たとえば今は見ることができなかったとしても、いつか見た、またいつか見ることができる、美しい景色の彩りが、いつも心の中にありますように。

cuocaで買える山崎彩さんの本

かんたん!和菓子レシピ

国産鹿の子大納言
北海道産の大納言小豆とグラニュー糖で作られた鹿の子大納言。主に、浮島や水無月を作る時に使っていますが、ふっくらと柔らかく炊き上がっているので、そのままおやつとしてもおいしくいただいています。

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