


■材料
・callebautセミスイート3815 300g
・SABATONオレンジラメルランギー150g
■道具
・湯せん用鍋
・温度計(今回は2本使用)
・ボール
・シリコンプロクリーナー
本格派宣言したのだから、チョコレートのテンパリングにも挑戦します。用意したものはクーベルチュールチョコレート「callebautセミスイート3815 300g」。温度調整の幅が広めなことと、300gがちょうどテンパリングしやすい分量なので、初心者にも扱いやすいチョコレートです(参照:「詳しいテンパリングの方法」、「各社チョコのテンパリング温度一覧」)。あと「温度計」も忘れずに。
沸騰したお鍋(火は止める)にボールを乗せてチョコレートを2/3投入。湯せんのお湯は80℃位(熱い味噌汁程度)。チョコレートの温度が56℃になったのを確認したらお鍋から出して残りの1/3を追加。寒い部屋(20度位)なので、お湯から出したらあとはそのまま、氷水は使わずに混ぜながら下がるのを待ちました。
その間、湯せん用のお湯を35度位までに下げておきます。チョコレートが28℃になったところで、ボールを湯せん鍋に戻し、あとは混ぜながら31℃にあがるのを待つ。チョコレートを混ぜているとどんどん艶が出てくるのが楽しくて楽しくて。のんびり作業していました。
日常の温度調整といえば、(分野は違いますが)オイルを熱する石鹸作りや、26℃の水温にならないと不機嫌になる熱帯魚の相手をする位かな。
おっと、話がそれました。あとは楽しいチョコレートがけです。色も香りも満点の「SABATONオレンジラメルランギー150g」を開封。透き通るオレンジ色が宝石のよう。それに、オレンジのいい香りがする。仕上がりが楽しみになってきました。チョコレートをたっぷり浸して、完成!やったー。
…あれあれ?
結構スムーズに作業できたと思ったのに、あとでみると、チョコレートからオレンジエキスが染み出ている?!それになんだか艶が消えてマットな感じ。たっぷり浸けたチョコレートも固まるとボッタリ見えて天ぷらみたい。こ…こんなはずでは…ガクッ。
もっと素敵なオランジェットを作るにはどうしたらいいですか。パティシエール、お願いします!
【パティシエールのワンポイントアドバイス】
つややかなチョコレートの黒に、鮮やかなオレンジ色が宝石のように映えるオランジェットも、人気のバレンタインスイーツです。昨年のバレンタインダイアリーでも、何人かのスタッフがトライしていました。昨年は『らくらくテンパリングの素』を使ったらくちんな方法がブームでしたが、五十嵐さんは今回王道のテンパリングに挑戦!石けん作りや熱帯魚のお世話の経験のたまものか、温度調整もうまくいったようですね。
さて、「もっと素敵なオランジェットを作るには?」というご質問ですが、今回はまず副素材の下準備を見直してみましょう。オレンジラメルランギーを用意するとき、パックの底の方に濃厚なシロップが溜まっていませんでしたか?チョコレートは非常に敏感な素材なので、異物が混ざるとどんどんツヤを失っていきます。オレンジピールのような素材は、しっかりとシロップを切ってから使うことがポイントです。作る前日にケーキクーラーなどの上に並べて乾かしておいたり、ココアパウダーをまぶして(もちろん余分なパウダーはきれいに落とします)、汁気が出ないようにしてあげればOK。また、チョコレートに浸すとき、余分なものをしっかり落とすのも「天ぷら」にしないためのコツ。オレンジラメルランギーを上下に振動させながら引き上げていくと、余分なチョコレートが落ちて美しく仕上がります。
試作したオランジェットをいただきましたが、パリッとした食感もよく、とてもおいしかったですよ。この応用で『いよかんスティック』や『ドライマンゴー』でもおいしいチョコレートが楽しめますので、ぜひいろんなバリエーションに挑戦してくださいね。

