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バレンタインダイアリー2006へ
上質な材料と愛情があれば大丈夫
目標
テンパリングを使って本格本命チョコレートを極める
名前
五十嵐
先生
パティシエール三谷
    奥深いお菓子の世界に魅了され、製菓学校やパティスリー経験を経て現在に至る。 バレンタインはエキサイティング!贈るのはもちろん、手作りのわくわく感をぜひ楽しんでくださいね。

番外編

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陶酔のプラチナチョコレート









スタッフからキルシュ漬けチェリーをもらい、大人のチョコレート「チェリーボンボン」に挑戦。今回使用したチェリーは、初夏に摘んださくらんぼを3ヶ月以上キルシュに漬けたもの(※)。まったく同じチェリーは残念ながらcuocaで取り扱っていませんが、今回のダイアリーを読んで「へー。チェリーボンボンってこう作られるのかー。」と、ちょっぴりボンボンを好きになっていただけたら幸いです。手作りチョコレート[追い込み編]は福田さん、小川さん頼みましたヨ!

※代用するなら「PEUREUXグリオッティーヌ・オ・キルシュ」がオススメ。

■材料
CACAOBARRYスイートピストールミアメール
フォンダン
・キルシュ浸けチェリー(代用:「PEUREUXグリオッティーヌ・オ・キルシュ」)

■道具
・前回と同じテンパリング用具一式

[ラッピング]
フォイルラッパーズ金
フォイルラッパーズ銀

チェリーボンボンの作り方は大まかに4ステップ。
1.チェリーについたキルシュをふき取る。
2.テンパリングしたチョコレートで、直径1cmの円(ボンボンが乗る台座のようなもの)を作る。
3.フォンダンを湯せんしながら、キルシュを加えて柔らかくし、チェリーを浸す。
4.3のフォンダンづけチェリーを台座に乗せる。そのあとチョコレートに浸し、固まるのを待つ

【1】まずは、チェリーを乾かします。保存容器のふたを開けた瞬間、キルシュのいい香り…。さくらんぼのキルシュ漬けを見たのは初めてでした。あの淡いピンク色であっただろう、さくらんぼも3ヶ月キルシュに漬かるとこんな色に変化するのかあ…。意外だったのは、想像していたよりも実が引き締まっていたこと。もっとプヨプヨしているのかと思いました。まずは味見として、一粒そのままパクリ。うわー、濃縮されたキルシュがさらに固形になったような味。その瞬間、自分がお酒に弱いことを思い出しました。これは一粒で酔えます。

そして、チェリーをひとつひとつキッチンペーパーでふき取り寝かせます。アルコールなので、表面の水分が飛ぶのも早かったです。
【2】「CACAOBARRYスイートピストールミアメール」をテンパリング。45℃になったチョコレートの温度を下げるときに、ボールのまま放置(もちろん湯せんも氷水も不使用)。チョコレートの温度が下がる間に、フォンダンを準備しました。

▼参照
詳しいテンパリングの方法
各社チョコのテンパリング温度一覧

【3】「フォンダン 」を準備します。フォンダンとは砂糖と水あめを練ったもの。そのままでは固いので、湯せんをしながら、キルシュで薄めていきます。ちょうどよさそうなところで、チェリーを浸けます。

…ゴロン。
初めてのフォンダンがけはちょっと着ぶくれしてしまいました。チェリーを引き上げたときにすでにフォンダンが厚くまとわって振り払えない感じです。少し粘度が高かったかも…。そこでキルシュをフォンダンに一気に追加。一瞬、フォンダンとキルシュが分離した状態になりましたが、練っているうちにちょうどいいとろみがついてきました。

【4】全てのチェリーにフォンダンがけをしたところで、テンパリング中のチョコレートが26℃に下がってきました。再び湯せんをして、31℃にあがったところでテンパリング完了。

あとは、フォンダンがけチェリーをチョコレートに浸けていきます。何箇所かフォンダンが少しはがれかけていましたが、そのままチョコレート鍋へ。

チョコレートがコーティングされたボンボンはツヤツヤ。綺麗…。ただ、チョコレートが固まると若干白っぽくなっていました。こっそりとチョコレートを2度浸けしてみましたが、やはり固まるとマットな感じになります。うーん。

アルミ箔「フォイルラッパーズ金」に包んで完成。
チェリーボンボンの食べごろは、フォンダンが溶けた1〜2週間後がベストらしいです。味や出来具合、作るときに気をつけたい点を教えてくださいー。
(そうそう、かなりアルコールが強いのでご注意を!)



【パティシエールのワンポイントアドバイス】
五十嵐さんのご忠告にもかかわらず、ひとくちでいただいて酔っちゃいました!でも、大人の味でおいしかったです。
実は作った翌日にいただいたのに、そのときにはすでにフォンダンがしっかり溶けていました。これはやはりフォンダンがかなり柔らかくて、ごく薄くしかついていなかったのじゃないかなと思います。チョコレートがなんだかマットな感じに仕上がってしまったのも、その水気がチョコレートに混ざってしまったからじゃないでしょうか?とは言え、型を使って作るボンボンショコラとは違って、こういったフルーツにコーティングをするチョコレート菓子はそこまでツヤツヤにはならないですからご安心を!フォンダンを温めて柔らかくするには、「湯せんにかける」という方法もありますが、次の機会には弱火の直火にかけて作ってみるといいかもしれません。その方が冷えたときにしっかりと固まるフォンダンになりますので。フォンダンをかけた状態でまずはしっかり固め、それからチョコレートがけをしていくといいですよ。また、フォンダンの固さ調整に使うキルシュは、少しずつ、スプーン一杯ずつ程度様子を見ながら加えていくようにしましょう。チェリーですから、『フォイルラッパーズ赤』に包んでも素敵ですよね。こだわりのチョコレート作り、おつかれさまでした!



小さな太陽のオランジェット






バレンタインダイアリーもそろそろ後半。夜のキッチンで、飛び散るチョコレートを相手に一人お祭り騒ぎをしている私も、そろそろベストのチョコレートスイーツを決めたいところ。

ここ何回かテンパリングを行って学んだことは、「(チョコの)温度」と「(道具の)乾燥」がキーワードのようです。温度調整は、[その温度に届かせる]ことに目標を置くのではなく、[その温度でいかに止めるか]を考える方が大事だと感じました。

マラソンでもゴールで急停止するのは難しいもの。チョコレートの温度が上がる(下がる)のを急に止めるのも同様。湯せんで温度をコントロールするときは、少し手前で加速を緩めて(=湯せんから外して)、目標温度に達するまで気長に混ぜ待ちます。テキパキ作業できるプロの考えと違うかもしれませんが、私にはこの方法が一番合っているようです。まるでチョコレートの体温を測っているよう。手のかかる子ほど可愛いとはよくいったもので、見事なチョコレートに仕上がったその姿に毎回感動します。

そして、チョコレートに水分&油分は絶対禁止であることを前回身をもって実感しました。チョコレートは本当にデリケートで、何も寄せ付けない孤高な材料なのですね。"ココア"の語源はきっと"孤高"から来ているハズ(冗談です)。

さて、今日は輪切りオレンジのオランジェットに挑戦。

■材料
オレンジスライスコンフィ
IPアメールオール(スイート)
らくらくテンパリングの素
ロイヤルココアパウダー

■道具
・前回と同じテンパリング用具一式
シートストラクチャー(格子縞)

[ラッピング]
トリュフケース
クリスタルパック

チョコレートに包まれた、鮮やかなオレンジ色と爽やかな柑橘の香りを十分に堪能するには、まずはオレンジ選びから。それなら迷わず「オレンジスライスコンフィ」です。オレンジの甘み、香り、苦味、そして色の美しさ…全てに満点をつけられる逸品。太陽の光をたくさん浴びた、フレッシュな果実そのままをシロップ漬けした元気なオレンジです。

チョコレートは、前回「テイスティングチョコレート」で候補にあがった「アメールオール」に決定。オレンジの甘さとマッチした、ほろ苦系オランジェットに仕上がるといいな。今回も「らくらくテンパリングの素」に手伝ってもらおうっと。

まず「オレンジスライスコンフィ」を網に載せて表面を乾燥させます。これが思った以上に時間がかかりました。ボタボタ落ちるようなシロップではなく、ネローンとした液状なのでなかなか乾かない。結局8時間位置いて、やっと表面が落ちついたくらい。

ボウルにチョコレートを割り入れ、混ぜながら溶かします(湯せん)。チョコを刻まなかったせいか、ブロックがなかなか溶けませんでした。少しかけらが残っているくらいで、湯せんから外し、混ぜながら自然に温度が下がるのを待ちます。35℃で「らくらくテンパリングの素」を投入。そのまま混ぜて31℃になったら、いよいよオレンジを浸けます。

オレンジの水分を減らすために、まずはココア付け。直径10cm位の小鉢に「ココアパウダー」をたっぷり入れ、オレンジをスポっと沈ませます。余分なパウダーをトントンとまな板の上に落として、いざチョコレート風呂へ…トプン。以前パティシエールに教わったとおり、上下に振りながら取り出します。

今回の確認事項は2点。
1)オレンジの姿をどれくらい残すと、一番見栄えがするか。
2)表面に模様をつけたら、もっとおしゃれにならないだろうか。

チョコレートのかけたあと、一部オレンジに「シートストラクチャー(格子縞) 」をかぶせて固まるまで待つ。

完成!
個人的には、チョコレート:オレンジ=3:2位が可愛らしいと思います。そして、シートストラクチャー。んー、これは正直つけない方が良かった。というのも、チョコレートの下にオレンジの模様がうっすら見えるほうが自然に感じ、シートストラクチャーの模様はなんだかくどく感じました。オレンジのデコボコがすでに天然のシートストラクチャーの役目を果たしてくれるみたい。ためになりました。

今回のラッピングは、オランジェットを1枚づつ「クリスタルパック」に入れて、「トリュフケース」に収めました。輪切りの大きさにピッタリ合っていいですね。

まだ少しオレンジがベタつきますが、オレンジとこのチョコレートの組み合わせなど、パティシエールのアドバイスを伺いたいです。
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最後の写真は第一回目のボツ画像をこちらにアップしました。こんなものがあったら面白いかと思い、オランジェット立てを作りました。マス目を書いた用紙の上にラップを敷き、チョコレートでなぞって、組み立てる(ボールに残ったチョコで接着)。特別な絞り袋は不要。チョコレートが入っていたあの銀色の袋に入れて、角を切っています。チョコレートってすぐ固まるイメージがあったけれど、意外にも自由度が高くて驚きました。オランジェット立ては結局使わず、そのまま美味しくいただきました。



【パティシエールのワンポイントアドバイス】
オレンジスライスコンフィ』を使ったチョコレート菓子は、チョコレートショップでも非常に人気ですよね。オレンジのジューシーさとチョコレートの苦味のバランスがたまらず、満足度の高い逸品。「小さな太陽」という五十嵐さんの表現通り、ぱっと目をひく華やかなスイーツです。『オレンジスライスコンフィ』は非常に濃厚なシロップに漬けてあるため、しばらく置いて乾かす前に、余分なシロップはへらなどで少し取り除いておくといいでしょう。しっかりと乾かすために、熱の残っているオーブンに通したりもしますが、これはあまりやりすぎるとオレンジが固くなってしまうので要注意です。オレンジとチョコレートの割合は、だいたい1/2程度つけているものが多いんじゃないでしょうか。オレンジそのものの味も楽しめて、チョコレートも楽しめるという黄金の割合ですね。私はチョコレートのついているところとついていないところを交互に食べるのが好きです(笑)。バレンタイン準備も佳境に入ってきた今日この頃、いろんなチョコレートショップの限定品を見て回っていたら、まさしくこのお菓子に転写シートを使っているものを見かけましたよ。柄は少し違っていましたが、オレンジの半分くらいをホワイト、ミルク、スイートのチョコレートでおおって『転写シート(マーブル白)』のようなもので少し模様をつけてあるお菓子。シートストラクチャーとは違い、転写シートをつけた面はつるりとなめらかな平面になるのですが、それもまた素敵な仕上がりでした。チョコレートの組み合わせ、これはかなりお好みによるとは思いますが、ビターなタイプがお好みな方には『VALRHONAスイートグアナラ』がおすすめでしょうか。もう少し甘めの方がお好みならば、やっぱり万能タイプの『CACAOBARRYスイートピストールミアメール』や、『callebautセミスイート3815』などが使いやすくておすすめです。このオレンジははっきりと主張のある味わいなので、チョコレートも比較的しっかりした味わいのあるものが好相性ではないかと思うのですが、もし他にも好相性のものを見つけたらぜひ私にも教えてくださいね。



自然派マンゴーチョコレート(木目調)









バレンタインまであと2週間。チョコレート+フルーツの組み合わせの美味しさに目覚めた今日この頃です。

テンパリングはのんびりと温度調整を行う楽しさもありますが、先日福田さんがあまりにも早くて綺麗なチョコレートを作り上げたのを見て「らくらくテンパリングの素」が気になってきました。昨年テンパリングに挑戦したスタッフも口をそろえて「あれは本当に楽だ」。 そんなにラクなのですね…。

今日はマンゴーチョコに挑戦。これは、先日パティシエールにおすすめフルーツ候補としてあげてもらったもの。このドライマンゴーは弾力があって、甘酸っぱさとトロピカルな味わいが1枚1枚にギュっと詰まっていて個人的にお気に入りのフルーツ。夜食に私はそのまま食べています。

チョコレートは何にしようかな。この組み合わせを考えるのも楽しい時間。「テイスティングチョコレート」を見ながら考えること30分。うーん、決まらない。ドライマンゴーの甘さがあるなら、チョコレートは苦味を感じるほうがいいと思い、実際に「アメールオール」と「アラグアニ」を食べ比べてみる。よし!酸味が高い「アラグアニ」に決定。

■材料
ドライマンゴー
VALRHONAアラグアニ
らくらくテンパリングの素

■道具
・前回と同じテンパリング用具一式
チョコレートモールドローズ型

[ラッピング]
トリュフケース
クリスタルパック
パッキン(クッション材)
フォイルラッパーズ金

今回用意した「VALRHONAスイートフェーブアラグアニ」は200g入り。安定したテンパリングには最低でも300g欲しいと聞いていたので、温度調整に不安がでてきました。そこで「らくらくテンパリングの素」を使って、テンパリングの1工程(最後に温度を上げる)を減らそうと決心。

まずは、マンゴーを食べやすいサイズにカット。切り残しは5mm角程度にする。前回オランジェットを作って感じたことは、浸けたあとのチョコレートが意外に残っているということ(もったいない!)。そこで今回は余ったチョコレートをモールドで固めようと考えました。

らくらくテンパリングの素の使い方は「1)チョコレートを40℃で溶かす→2)35度に下がったら素を混ぜる→3)31度になったら作業開始(フルーツを浸けたり、流し固めたり)→4)固まったら完成」。確かに、チョコレートを一旦溶かしたあとは下がるのを待つだけなので簡単かも。フムフム。

溶かしたチョコレートに「らくらくテンパリングの素」を投入。なんだかバターみたい。混ぜること約10分。チョコレートのツヤ感も問題ないです。あら、もう出来てしまいました。確かに楽だわ…。

まずは、モールドにチョコレートを半分入れ、マンゴーをちりばめ、上からチョコレートでフタをする。たこ焼きのようで楽しい。そして残りのチョコレートにマンゴーをくぐらせて固まるまで待つ。

さてさて、出来上がりをみると…「!!!」。
チョコレートに白い筋が…。マンゴーに木目のような渦がみえて、まるで木の板のよう。なんだか野暮な姿。これって何?!

天下の「らくらく…」を使って失敗という伝説を作ってしまいました。王道テンパリングをこなしていたからこそ、まわりのスタッフからの「ありえない」との声がイタイ…。

今までが好調なだけあって、木目調マンゴーチョコに少々脱力気味。やっとチョコレートの心をつかんだと思ったのに、スルっと逃げられたような気持ちです。
ううーん、何がいけなかったのか、気になってしかたないです。 それに、なんとなくマンゴーの味が薄くなったような…。

今回はラッピングにも挑戦。マンゴーチョコレートを5本ほど「クリスタルパック」に入れて「トリュフケース」に収めるとちょうどいいサイズに贈り物になりました。緩衝材として「パッキン」を敷くのも忘れずに。また、マンゴーの自然な形をいかそうと「フォイルラッパーズ金」で包んだら、こちらもオシャレなマンゴーチョコレートに変身しました。ラッピング次第でこんなに印象が変わるのですね。







【パティシエールのワンポイントアドバイス】
らくらくテンパリングの素』より、補助剤を使わない王道テンパリングの方がきれいに仕上がる!という五十嵐さん。珍しいケースですが、これは初志貫徹、王道テンパリングでチョコレートを作りなさい!という天の啓示かもしれないですね。仕上がったチョコレートを確認してみますと、確かに少々ブルームのあとが見られます。しっかりと固まっていますし、モールドに流したものにはツヤも出ていますので、そこまでひどい状態ではありませんから、あんまり気を落とさないでください。
使用するボウルや器具に、水気はついていませんでしたか?チョコレートは水気を非常に嫌います。それは『らくらくテンパリングの素』を使ったチョコレートだろうと同じこと。少し湿った型や器具を使うだけでも、仕上がったチョコレートにトラブルが出ることがあります。お菓子屋さんでチョコレートの作業をするときは、器具やボウルが完全に乾いた状態で使えるよう、オーブンに通したり、バーナーで軽くあぶったりすることもあるほどです。例えば洗いものをして、すでに何度か使ったあとの湿った布巾で器具を拭いたりしていたら、それが仕上がりに現れるということは充分に考えられます。できればペーパータオルのような完全に乾いたものを使って、しっかり拭き上げ、乾かした器具を使うようにしてみてくださいね。
今回使用していただいた『ドライマンゴー』は、そこまで甘みの強くない繊細な味なので、強めのビターチョコレートと合わせると存在感がなくなってしまいましたね。そんなときには『Callebautミルク』など、やさしい味わいのミルクチョコや、ホワイトチョコと合わせることをおすすめします。素材そのものと『テイスティングチョコレート』を実際に食べ比べながら、ベストマッチな組み合わせを探してゆくのも、また楽しいものです。



純粋無垢な白薔薇タブレット

白薔薇チョコレート
テンパリング





前回挑戦したオランジェットは、パティシエのアドバイスを読んで、チョコレートの繊細さを改めて認識しました。確かにオレンジのジューシーさを求めるあまり、チョコレートの性質を忘れていました。日を改めて再挑戦したいと思います。

さて、私の目標であるテンパリング。しっかりマスターしたいので、今回はチョコレートそのものを味わうタブレットに挑戦します。チョコレートタブレットはなめらかで口溶けがよく、流し入れる型によって印象がガラリと変わります。チョコレートの種類と型の組み合わせを考えると、そのバリエーションは無限大。
相手の好みに合わせて、チョコレートと型の組み合わせを考えるのも楽しい作業です。ただし、チョコレート一本勝負なので、テンパリングが鍵を握ります。気合入ってきました。

もし出来ればタブレットの中にガナッシュを入れてみたいな。早速、隣のスタッフに作り方を聞くと「チョコレートを流し入れたモールドの角を叩いてチョコレートをいったん落とす」そう。そうすると、モールドの内側に残ったチョコレート層が器となり、それにガナッシュを入れて、チョコレートを上からかければいいとのこと。なるほどー。

■材料
callebautホワイト

▼ガナッシュ用(参照:「ガナッシュの作り方」)
Carmaホワイト
オームピュアクリーム35
転化糖
MONINローズシロップ

■道具
・前回と同じテンパリング用具一式
チョコレートモールドローズ型

モールドは、可憐なプチサイズの薔薇が可愛らしい「ローズ型のモールド」に決定。薔薇の花は、陸の神が作った地上で最高に美しいもの(らしい)。絢爛豪華な赤薔薇に比べて、白薔薇は純粋無垢の象徴。ではチョコレートはホワイトで。
クーベルチュールチョコレート「callebaut ホワイト」は、バニラの香りが高くて、甘さの引きがいい人気のチョコレートです。

前回と同じ方法で、湯せん(42℃)→冷ます(26.5℃)→温める(29℃)で調整。混ぜているとき、だんだん出てくる艶がたまりません。美しい…。

次は、チョコレートを流し入れたら、モールドの角を叩きます。せーの…。

「きゃー!!」

チョコレートを振り落としたあとのモールドの無残なことといったら。すでにチョコレートが固まり始めていて、なかなか落ちない。これで本当に大丈夫なのかしら。先ほどまであんなに優雅で美しかったチョコレートだったのに…ヨヨヨ。

とはいえ一応(?)チョコレートの器は出来たみたいです。ただし、モールドに気をとられていたら、今度はボールに残したチョコレートが固まりかけていました。こちらを再度テンパリング。42℃…26.5℃…ラスト29℃。

気分もチョコレートも落ち着いたところで、ガナッシュを入れます(ガナッシュの作り方はこちら)。再テンパリングしたチョコレートを流し入れて完成。一時はどうなることかと思いましたが、裏を見るとチョコレートは早くも固まってきたようです(モールド裏が透明になってきています)。

…コロン。
何事もなかったかのように、白薔薇チョコレートが転がり出ました。その無垢さは、さすが白薔薇。そうっと二つに割ってみるとガナッシュもみえます。

とりあえず、今回は普通に出来上がってホッとしました。あとでチェックすると、チョコレートにいくつか気泡の跡が見えます。すべての薔薇チョコをパーフェクトに仕上げたかったな。味はかなり甘いです!ホワイトチョコレートにガナッシュは甘すぎる組み合わせだったかしら。もし中に入れるとしたら、他にオススメの素材はありますか。



【パティシエールのワンポイントアドバイス】
今年このダイアリーに参加しているスタッフは、どうやらみなさん凝り性タイプだったようです。ローズのチョコレートにローズのガナッシュ…乙女度満点ですね!
仕上がったチョコレートを拝見してみますと、確かに表面に小さな気泡が見えますね。今回使った『チョコレートモールドローズ型』のように少々複雑な形状の型は、気泡が抜けにくく、これをいかに取り除くかが美しさのポイントとなります。毛先の柔らかい刷毛(完全に乾いたもの)を使って、型にチョコレートを薄くムラなく塗っておくと、気泡が入りにくく美しく仕上がりますのでお試しくださいね。チョコレートを型に流し入れたあと、空気を抜くようにカタカタっと台に打ち付ける作業も忘れずに。
ガナッシュが入るとかなり甘め、ということでしたが、例えばここに酸味が加わることで、味の雰囲気はがらりと変わります。粉末状に砕いた『フリーズドライフレーズ』や、『フリーズドライフランボワーズ』を混ぜ込めば、見た目にもかわいい酸味のあるガナッシュに。バラを象ったホワイトチョコレートを砕くと、中からほんのりピンクのガナッシュが…なんて、色合いとしてもなかなか素敵じゃないでしょうか。
このローズのチョコレートモールドは厚みがあまりなく、ガナッシュが少なめになるタイプですので、もしガナッシュメインのチョコレートにしたい場合は『チョコレートモールド小判型』や、スイート・ミルク・ホワイト、3種のチョコレートが選べる『トリュフボール』もおすすめです。



魅惑のオランジェットに挑戦

オランジェット

こんにちは。ネットチームの五十嵐です。 普段はPCに向かって日本語と格闘している毎日ですが、やはりバレンタインは特別なイベント。作るなら本格派がいいな。本命に渡すだけではなく、やっぱりおいしいと言ってもらいたい! 今回私が選んだのは「オランジェット」。ほろ苦いチョコレート味と、爽やかなオレンジの香りが、絶妙なバランスで組み合わさる上品なお菓子。チョコレートからチラリとみえるオレンジ色がこれまた素敵。甘いお菓子が得意でない方にもオススメのチョコレートスイーツです。美しい味と書いて"美味しい"…なんていい響きでしょう。では早速、見た目も味も満足のオランジェットに挑戦!

■材料
callebautセミスイート3815 300g
SABATONオレンジラメルランギー150g

■道具
・湯せん用鍋
温度計(今回は2本使用)
・ボール
シリコンプロクリーナー

本格派宣言したのだから、チョコレートのテンパリングにも挑戦します。用意したものはクーベルチュールチョコレート「callebautセミスイート3815 300g」。温度調整の幅が広めなことと、300gがちょうどテンパリングしやすい分量なので、初心者にも扱いやすいチョコレートです(参照:「詳しいテンパリングの方法」、「各社チョコのテンパリング温度一覧」)。あと「温度計」も忘れずに。

沸騰したお鍋(火は止める)にボールを乗せてチョコレートを2/3投入。湯せんのお湯は80℃位(熱い味噌汁程度)。チョコレートの温度が56℃になったのを確認したらお鍋から出して残りの1/3を追加。寒い部屋(20度位)なので、お湯から出したらあとはそのまま、氷水は使わずに混ぜながら下がるのを待ちました。
その間、湯せん用のお湯を35度位までに下げておきます。チョコレートが28℃になったところで、ボールを湯せん鍋に戻し、あとは混ぜながら31℃にあがるのを待つ。チョコレートを混ぜているとどんどん艶が出てくるのが楽しくて楽しくて。のんびり作業していました。

日常の温度調整といえば、(分野は違いますが)オイルを熱する石鹸作りや、26℃の水温にならないと不機嫌になる熱帯魚の相手をする位かな。

おっと、話がそれました。あとは楽しいチョコレートがけです。色も香りも満点の「SABATONオレンジラメルランギー150g」を開封。透き通るオレンジ色が宝石のよう。それに、オレンジのいい香りがする。仕上がりが楽しみになってきました。チョコレートをたっぷり浸して、完成!やったー。

…あれあれ?

結構スムーズに作業できたと思ったのに、あとでみると、チョコレートからオレンジエキスが染み出ている?!それになんだか艶が消えてマットな感じ。たっぷり浸けたチョコレートも固まるとボッタリ見えて天ぷらみたい。こ…こんなはずでは…ガクッ。

もっと素敵なオランジェットを作るにはどうしたらいいですか。パティシエール、お願いします!



【パティシエールのワンポイントアドバイス】
つややかなチョコレートの黒に、鮮やかなオレンジ色が宝石のように映えるオランジェットも、人気のバレンタインスイーツです。昨年のバレンタインダイアリーでも、何人かのスタッフがトライしていました。昨年は『らくらくテンパリングの素』を使ったらくちんな方法がブームでしたが、五十嵐さんは今回王道のテンパリングに挑戦!石けん作りや熱帯魚のお世話の経験のたまものか、温度調整もうまくいったようですね。
さて、「もっと素敵なオランジェットを作るには?」というご質問ですが、今回はまず副素材の下準備を見直してみましょう。オレンジラメルランギーを用意するとき、パックの底の方に濃厚なシロップが溜まっていませんでしたか?チョコレートは非常に敏感な素材なので、異物が混ざるとどんどんツヤを失っていきます。オレンジピールのような素材は、しっかりとシロップを切ってから使うことがポイントです。作る前日にケーキクーラーなどの上に並べて乾かしておいたり、ココアパウダーをまぶして(もちろん余分なパウダーはきれいに落とします)、汁気が出ないようにしてあげればOK。また、チョコレートに浸すとき、余分なものをしっかり落とすのも「天ぷら」にしないためのコツ。オレンジラメルランギーを上下に振動させながら引き上げていくと、余分なチョコレートが落ちて美しく仕上がります。
試作したオランジェットをいただきましたが、パリッとした食感もよく、とてもおいしかったですよ。この応用で『いよかんスティック』や『ドライマンゴー』でもおいしいチョコレートが楽しめますので、ぜひいろんなバリエーションに挑戦してくださいね。





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