

サバトン社訪問のその日は素晴らしい朝焼けから始まりました。気温は10℃ほどとかなり寒く、まだ日が昇りきらないうちからガタガタ震えながら駅に向かう私たち。リヨンから1時間半ほど電車に揺られて到着したのがヴァランスの駅でした。ここからさらに1時間ほど走って辿り着いたサバトン工場はとても素敵なところでした。工場の壁にどーんとムッシュ・サバトンも(彼の正式名称はないそう)。
サバトン工場内の裏口には入荷してきた栗が山のように積まれています。栗たちは手作業で拾われていて、すでにイガも取られた状態で入ってくるんだそう。地面にもバラバラと栗が落ちていてなかなかワイルド。サバトン社には独自で開発したおいしい栗製品を作るためのマシンがたくさんあって、その大型機械を見ているだけでも面白いです。検品機(栗を半分にカットして成分や、虫食いの状態を調べる)や栗を洗って虫食い栗を除去する機械、栗を遠心力で漉す機械などなど...。
機械ももちろんたくさんあるけれど、驚くほどの工程が丁寧な手作業によって行われています。特にもっとも美しさを必要とされる「マロン・グラッセ」を作る工程は、ほとんどが手作業。鬼皮と渋皮を取られた栗をお姉さんたちがひとつひとつチェックして、美しいものだけをふたつ組み合わせて粗い編み目の布で包み、容器の中に隙間なく詰めていきます。
「お金のことなんかあんまり考えない。僕にとって大事なのは品質のよい製品を作るということ」という若き3代目サバトン社長の言葉が胸に染みます!栗について語る社長クリストフ・サバトン氏の瞳は少年のように輝いて、愛と誇りに満ちていて、今回の往訪でサバトンの製品への信頼がものすごく高まりました!
サバトン栗製品の日本への出荷は、フランスに次いで第2位だとか(世界27ヶ国中)。それだけ日本でも広まっているのは、脈々と受け継がれてきた栗への熱い思いがあるからなのですね。今回訪問の機会を得られたことは本当にラッキーでした。少しでも皆さんにこの雰囲気が伝わればと思います!


