
基本レシピのポイントをおさえながら、シフォンケーキ作り成功のコツを分かりやすくご紹介します。また、成功の鍵となる、メレンゲをきれいに泡立てるコツもお教えします。
初心者さんから、なかなか納得の仕上がりにならないとお悩みの方まで、ここを読んでシフォンケーキ作りをマスターしましょう!
マスターすればアレンジ自在!基本のシフォンケーキレシピ
基本の材料(17cmアルミシフォン型1台分)
6ステップで作れる レシピ&成功のコツ
準備をする時の注意点
ボウルやホイッパー、ハンドミキサーなどの道具に、水分や油分が残っていない状態にしましょう。
ステップ 1卵黄生地を混ぜる
ボウルに卵黄を入れてほぐし、グラニュー糖、サラダ油、牛乳、薄力粉も順番に加えては混ぜ、均一な生地にします。

成功のコツ
均一になるまで分離しないようによく混ぜ、しっかり乳化させます。
ステップ 2メレンゲを作る
卵白を泡立てます。
グラニュー糖を1/3ずつ加えながら、やわらかいメレンゲを作ります。

成功のコツ
グラニュー糖はメレンゲの状態を見ながら徐々に加えていきます。
ステップ 3卵黄生地とメレンゲを混ぜる
卵黄生地にメレンゲの1/3を加えてなじませ、残りも加えてさっくりと混ぜます。

成功のコツ
メレンゲの気泡をつぶさないよう、ヘラを大きく返しながら混ぜ、少ない回数で均一な生地にします。
ステップ 4型に流し込む
型に一気に流し入れます。

成功のコツ
とぎれとぎれに入れると、空気を抱き込みやすく、焼き上がりの穴の原因に。
ステップ 5焼く
生地をならしてから、焼きます。生地の割れ目まできつね色になったら焼き上がり。

成功のコツ
型の底をトントンと台に軽く打ちつけて、空気を抜きましょう。
ステップ 6冷まして型からはずす
焼きあがったらすぐに型ごと逆さにして冷まします。

成功のコツ
さかさにして円筒部分に瓶を差し込んで冷ますのがおすすめです。
成功の鍵をにぎるきめ細かくコシのあるメレンゲ作り
作業をはじめる前に
ここがポイント
卵白は、泡立てる直前まで冷蔵庫でしっかり冷やしておきましょう。
泡立ちやすいのはあたたかい卵白ですが、その状態を長時間保つことはできません。
ステップ 1
ホイッパーやハンドミキサーの低速で卵白を切るように混ぜ、コシを切る。

ステップ 2
空気を含ませるようにしながら卵白を泡立てていく。

砂糖を加えていきます
ここがポイント
はじめに砂糖を一気に加えると、メレンゲが重くなり泡立てにくくなります。
ただし、ハンドミキサーを使う場合、分割して加えている間に立てすぎてしまう場合もありますので、状態を注意して見極めながら泡立てましょう。
ステップ 3
全体に気泡が広がり白っぽくなってきたら、最初の砂糖(分量の1/3)を加え、さらに泡立てる。

ステップ 4
気泡がだんだん細かくなってきたら、さらに砂糖(分量の1/3)を加える。

ステップ 5
メレンゲにかなり濃度がついてきたら、残りの砂糖を加えてしっかり混ぜ合わせる。

メレンゲの状態を見極める
ここがポイント
柔らかいメレンゲシフォンケーキに適した状態
気泡が細かくなりツヤのある白に色が変化してくる。ホイッパーですくうと、柔らかい”ツノ”がふんわりと曲がる。

硬いメレンゲマカロン、ダックワーズなど
気泡はとてもきめ細かくツヤがあり、しっかりとしていて硬い。ホイッパーですくうと、硬い”ツノ”がピンと立つ。

失敗例泡立てすぎ
もろもろ、ぼそぼそとしたかたまりができ、ツヤがなくなる。すぐに離水してきて、なめらかな状態を保てない。

レシピどおりに作っているのになぜ?失敗例と解決方法
底上げ、生地の中に穴があく

ひとつめの原因はメレンゲの泡立て不足。泡立てが足りずに弱くて壊れてしまった気泡がくっつき、ひとつのかたまりになった状態です。
もうひとつの原因は、生地を型に流し入れる際に空気を抱き込んでしまっていることが考えられます。特に粒子の細かいもの(抹茶など)を加えているときは、生地が密になり空気が逃げにくくなるので、穴が空きやすくなっています。空気を入れないように気をつけて型に流し入れましょう。
目詰まり(特に上部)

卵黄生地はしっかり混ぜていますか?特に油を入れた時と粉を入れた時にしっかり混ぜないと、メレンゲと合わせた際に気泡を壊してしまい、縮む原因になります。
型からきれいにはずせない

シフォンケーキナイフを使うとはずしやすいのでおすすめです。シフォンケーキナイフを使っているのに削れてボロボロになってしまう場合は、シフォンケーキナイフの向きが逆かもしれません。
型からはずした後に縮んでしまう

シフォンケーキが完全に冷める前に型からはずしていませんか?まだ温かいうちに型からはずすとしぼむ原因になりますので、しっかり冷めてからはずすようにしましょう。
基本のシフォンケーキができたらアレンジシフォンケーキレシピ
鹿の子大納言がアクセント米粉の和風よもぎシフォンケーキ
米粉で作る、フワフワなのにしっとり食感の和風シフォンケーキ。よもぎの爽やかな香りとほっくりした鹿の子大納言がアクセントの、やさしい甘さで素朴な味わいが楽しめます。
体にやさしい大豆粉のシフォンケーキ
糖質が少なく、ダイエットや美容にうれしい栄養素がたっぷり含まれているという大豆粉を使用したシフォンケーキ。大豆のうまみや甘みがふんわりと口の中に広がります。
甘酸っぱさがくせになるラズベリーシフォンケーキ
お手軽素材の冷凍ラズベリーとストロベリーシロップで甘酸っぱさをプラス。口の中にふんわりとラズベリーの香りがひろがるシフォンケーキです。
レモンのさわやかな酸味レモンとポピーシードのシフォンケーキ
生地とアイシングに加えたレモンのさわやかな酸味と、ポピーシードのプチプチ食感が楽しいシフォンケーキ。見栄えするので、パーティーにも手土産にも。
用途に合わせて選びたいシフォン型いろいろ
まずは基本の「アルミ製」
はじめに用意するなら、上手にふんわり焼けるアルミ型がおすすめ!特に「継ぎ目なし」タイプはお手入れ簡単で衛生的。
プレゼント用なら「紙製」
プレゼントするなら、型ごと渡せる紙製が便利。特にふた付きはそのままプレゼントできると人気です。
めずらしい「キューブ型」
いつもと違うシフォンケーキを作りたいなら、キューブ型。型が変わっただけでお店みたいにおしゃれな仕上がりに。